こんなに良いものがある☆ その4
こんなこともありました。
苦境の同年春、アメリカNBCフィルムズが「アストロ・ボーイ」(宇宙塵少年)という題で米国で放送しようと買いつけに来ました。
10万馬力の腕力、50か国語を話す電子頭脳を持ち、宇宙を舞台に活躍するアトムに国境はなかったのです。
9月5目からアメリカのシンジケートを通じて放映され、1本のアドバンス・マネー(最低保証放送権料)1万ドル(当時の邦貨で360万円)が舞い込み、国産テレビ番組、初のアメリカ輸出は大成功を収めました。
「放送権料は15年間、放映する局がふえればその期間中、料金をふやしていくという。
ただし、アメリカのコードはうるさく、190何本のうち20本くらいはじかれた。
アトムがサーカスに売られるのは人身売買でいかん、"裸のマヤ"の絵が出ていても裸はいかんと想像以上にきびしかった」と、手塚氏は対米輸出の苦労を打ち明けたそうです。